よしあしの中を流れて清水かな

 2月の2週連続の大雪には参りました。
1週目の40センチの雪は久しぶりの雪に子供達も喜び、雪も軽かったので雪かきもさほどの苦労はなかったのですが、2週目の群馬県全域で60センチを超える湿った大雪は本当に大変でした。
雪が多すぎて交通機能がマヒし、山間部では孤立集落が続出、慣れない除雪に北関東全域の人達が四苦八苦するという、まさに文字通り前代未聞の大雪。
群馬県が国に激甚災害の申請をしたというのも頷ける状況でした。
雪もたまにはいいけど、ほどほどにして欲しい。多くの人がそんな風に思ったのではと思います。
今回の大雪は多くの場所で、明治に気象観測が始まって以来最高の積雪となりました。
3年前の大震災もそうでしたが、まさに「天災は忘れた頃にやってくる」です。
人生は意のままにならない、だから「苦」なのだ…お釈迦様の言うことはまったくもって人生の真実です。
備えても備えても、常に想定外の可能性があり、可能性があるということはいつかは起こってしまう。

人生は何が起こるか分かりません。
時に絶望、時に希望、時に幸福、時に最悪。
人生の起伏、裏表、良くも悪くもそれ全てが私達の人生です。
衝撃を受けてぐらつきそうになる心をしっかりと捕まえて、どんと腰を据えて日々を過ごして参りましょう。
住職記

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