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十二月 懺悔 |
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懺悔(さんげ)とは自分の行いを反省して過ちを悔い改めること。 昔、仏教教団には半月に一度、僧達が自分の至らなかったところを反省し懺悔する日が設けられていました。 さて、今年ももう残り僅か。 この一年を丁寧に反省し、正すべきは正し、継続すべきは継続すべく、心の中を点検し整理して新年に備えて参りましょう。 |
住職合掌 |
十一月 晩秋の月 |
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秋から冬へと季節が変わってゆく十一月、 空を見上げると、澄んだ空気の上にきれいなお月様が輝いています。 いつでも空にあり、変わらない静かな光を投げかけている月は、どこか仏様の心に似ています。 たまにはせわしない心を休めて、きれいなお月様を眺めてみてはいかがでしょう? |
住職合掌 |
十月 悲心を捨てず |
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悲心(ひしん)とは、慈悲の心を意味する言葉。 簡単に言えば「思いやり」です。 でも、「思いやり」とは少し違うところがあります。 「思いやり」は自分から他人への「思いやり」ですが、悲心の世界に自他の別はありません。 他人の苦しみも自分の苦しみとして感じる心、それが悲心です。 どこまでも悲心を持ち続ける、ここに仏教徒の理想の姿があります。 |
住職合掌 |
九月 坊主頭 |
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先日、小学生の男の子に、なんでお坊さんは坊主頭なんですか? と聞かれました。 当たり前すぎて意外な質問でした。 僧侶が頭を丸めるのは、煩悩を断ち、仏の教えをきちんと守るためです。 男の子にはもう少し分かりやすく答えたのですが、当たり前の基本を忘れてはいけないなと気づかされた出来事でした。 |
住職合掌 |
八月 生と死 |
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今年は、蝉の当たり年のよう。 朝から夕方までずいぶんと賑やかに鳴いています。 鳴き声を聞きながら地面に目をやると、力尽きて地に落ちた蝉の体に蟻が群がり、なんとか巣に運ぼうと頑張っています。 生と死は、生き物の命の表と裏。 裏があってこその表、死があってこそ私達の今の「生」もあります。 |
住職合掌 |
七月 威儀即仏法 |
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「威儀」(いぎ)は、きちんとした形や行いという意味。 「威儀即仏法」(いぎそくぶっぽう)は、形を正すことが即ち仏の教えであるということ。 例えば、綺麗に手を合わせて合掌をすると、心の中も自然と整い静かで謙虚な気持ちになります。 形だけと軽く見てはいけません。 形によって心もそれに合わせて変わってゆきます。 まず形を大切にする。 禅の心の基本です。 |
住職合掌 |
六月 一事をこととせざれば 一智に達することなし |
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一事をこととせざれば 一智に達することなし 「正法眼蔵辨道話」より 「何事であれ、そのこと一つに専心しなければ、その道の真実を得ることは出来ない。」 日々あふれる情報に振り回される現代の私達、八百年前のこの言葉は真実であるがゆえに重く心に響きます。 |
住職合掌 |
五月 即心是仏 |
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即心是仏(そくしんぜぶつ) 「ありがとう」と言うとき、 その人の心は仏さま。 「どういたしまして」と言うとき、 その人の心は仏さま。 「いただきます」と言うとき、 その人の心は仏さま。 「ごちそうさまでした」と言うとき、 その人の心は仏さま。 きれいな言葉と行いは、そのままで仏様の心です。 |
住職合掌 |
四月 諸人よ ここに道あり 心は風にさわげども しばし静かに坐るなり |
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住職合掌 |
三月 人身得ること難し |
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人身得ること難し(にんしんうることがたし) 今この瞬間、この地球上には無数の生命が満ちあふれています。 そして、この無数の生命の中で人間として生まれてくる確率は気の遠くなるほど小さなもの。 私たちは、今その人間として生きています。 もし人間以外の生命として生まれていたら…考えてみると、この命の有り難さが身にしみます。 |
住職合掌 |
二月 残り時間 |
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今月十五日は涅槃会(ねはんえ)といって、お釈迦様のご命日。 「生まれたものは必ず死ぬ。私亡き後も仏の教えと自らを拠り所として修行を続けていくように。」そう言い残して釈尊は亡くなられました。 生まれ、死に至るまでの時間を私達は人生として生きています。そしてその残り時間は刻一刻と減りつつあります。 あなたは残り時間をどう使いますか? |
住職合掌 |
一月 申 |
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新年明けましておめでとうございます。 今年は申年、「さる」と聞くとなにやら賑やかな年になりそうですが、「申」とは本来申すという意味。言葉を語ると言うことです。 古来我が国において沈黙は美徳です。 しかし、時にははっきりと自分の考えを他者に伝えるべき時もあります。 「申す」べきは申す。申年にあたり、そんな心掛けを持ってみるのは如何でしょうか。 |
住職合掌 |
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