粥有十利
最近、血圧や中性脂肪が高くなりすぎ、知り合いのお医者さんに相談したら、禅寺の食事をしていればこんな事になるわけ無いんだけどなあ、と言われてしまいました。
汗顔の至りでした。
永平寺の禅師様は、今年で数え106才。
禅寺の生活が健康に良いのは確かの様です。
私も、去年の暮れから修業時代を思い出し、一日一食をお粥にしてみたところ(基本的には、夕食)、大変体調が良くなりました。
というわけで、皆さんにも、お粥をお勧めする次第です。
本来、禅寺の食事は一日2食であり、朝がお粥で、昼食の後は食事をせず、夜は空腹を紛らわすために暖めた石を抱いて床に入ったそうです。
そこまでは、ちょっと大変なので、一日のうち一食をお粥にしてみるというのは如何でしょうか?
以下が、禅宗に伝えられているお粥の十の利点です。
粥の十利
一には色:肌艶を良くする
二には力:体力の元になる
三には寿:寿命に良い
四には楽:食べ過ぎてもそれほど苦しくない
五には詞清弁(ししょうべん):血行を良くし、頭脳明晰、弁舌爽やかになる
六には宿食除かれる:胸にもたれることがない
七には風(ふう)除かれる:風邪にかからない
八には飢消える:空腹をいやす
九には渇消える:のどの乾きが消える
十には大小便調達する:便通が良くなる
いかがでしょうか?
良いことばかりという感じですね。
身体の調子を調えれば、心の調子も自ずと調って参ります。
どうぞ健康でこの一年をお過ごし下さい。
住職合掌
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