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十二月 おさとり |
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今から二千数百年前、お釈迦様は菩提樹の樹の下でおさとりを開かれました。 慈しみと、優しさにあふれたその教えは、人々を導き、人々の心の支えとなり、遙かな時を超えて今に続いています。 今月八日がその おさとりの日 です。 |
住職合掌 |
十一月 おお死よ。 私の死よ。 生を最後に完成させるものよ。 来ておくれ。 私に囁きかけておくれ。 |
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タゴール「ギタンジャリ」より |
住職合掌 |
十月 しきそくぜくう 色即是空 |
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「色」とは、この世の中に存在するもの全てということ。 色欲の色ではありません。 「空」とは、実体がないということ。 ゆえに、「色即是空」は、この世の全てに実体はなく、離合集散を繰り返し、変化し続けているという意味。 仏教を貫く無常感を表す言葉です。 |
住職合掌 |
九月 ふせっしょうかい 不殺生戒 |
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「不殺生戒」とは、殺してはいけないという仏の戒め。 大切な十の戒めの内の第一番目です。 しかし、まったく他の生き物の生命を奪うことなく、私達が生きていくのは非常に難しいことです。 この難しさを認識すること。 それが不殺生戒の心への第一歩です。 |
住職合掌 |
八月 ふしんいかい 不瞋恚戒 |
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「瞋恚」(しんい)とは、「怒り」ということ。 怒りは、周りの人々の更なる怒りを呼び起こし、自らの心の中にも、疑いや憎しみの心を生み出します。 不瞋恚戒は、怒ってはいけないと言う仏様の戒め。 殺伐とした世相の中でこそ大切にしたい戒めです。 |
住職合掌 |
七月 主人公 |
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昔、中国のあるお坊さんが、毎日「おい主人公」と自分に呼びかけ、「はい」と自分で返事をしていたとのこと。 人は皆、人生の主人公。 自分自身の人生の主人公です。 あなたは、しっかり主人公になっていますか? |
住職合掌 |
六月 仏身は法界に充満し、普く一切群生の前に現ず |
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読みは、「ブッシンはホッカイにジュウマンし、アマネくイッサイグンジョウのマエにゲンず」。 これは、お経の最後にお唱えする言葉です。 そこにもここにも仏様がいらっしゃるということ。 この世は仏様で満ちあふれています。 悲しい時も苦しい時も常に仏様は私達とともにあります。 一人ではありません。 この世の全ての命と共に生きている。 この思いの中に仏様は姿を現してきます。 |
住職合掌 |
五月 こだわりを 捨てれば心は 五月晴れ |
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旅先のお寺の掲示板で見かけた言葉です。 こだわりとは、私達を苦しめる煩悩そのもの。 そんなものは全て大空に放ち捨て、澄み渡る五月の青空のように爽やかな心になりたいものです。 |
住職合掌 |
四月 花まつり |
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四月八日は花まつり、お釈迦様のお誕生をお祝いする日。 そして季節は、その名の通り花咲き乱れる春です。 春は、いのちの再生のとき。 私達も気分を一新して、心の中まで花いっぱいにいたしましょう! |
住職合掌 |
三月 到彼岸 |
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三月はお彼岸の季節。 彼岸とは、彼の岸、つまり仏の世界を意味します。 到彼岸とは、その仏の世界に到るということ。 この言葉は、仏教徒の究極の願いを表しています。 |
住職合掌 |
二月 愛語 |
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愛語とは、思いやりの言葉、優しさのこもった言葉という意味。 本当に心のこもった言葉は、人の心を動かし、人の運命をも変える力を持っています。 『愛語よく回天の力あることを学すべきなり』修証義より |
住職合掌 |
一月 粥有十利 |
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明けましておめでとうございます。 年末からお正月は、つい食べ過ぎてしまうことが多い季節 腹も身のうち、ほどほどの食事が身体に良いようです。 本来、禅宗のお寺の朝食はお粥(かゆ)。 お粥は、十の利点がある(粥有十利)と言われる健康に大変良い食事です。 毎日の食事のなかに、お粥を取り入れてみては如何でしょう? お粥を食べて身体すっきり、気分爽快、どうぞ良いお年をお過ごし下さい。 |
住職合掌 |
並榎山常仙寺 〒370-0802群馬県高崎市並榎町331 電話027-322-7644 |