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平成十六年

十二月 おさとり

 今月八日は、お釈迦様がおさとりを開かれた日。
 二千数百年前、お釈迦様は長く厳しい苦行の後、菩提樹の樹の下で静かに坐禅を組まれ、人の世の苦しみから抜け出る道をおさとりになったと伝えられております。
 師走は、師も走るという忙しい季節。
 あわただしい中にも、過ぎゆく一年を振り返り、静かに自己を点検する時間を持ちたいものです。

住職記 
”おさとり” のお話し


十一月 平常心

 平常心とは、素直な心。
 お茶を飲む時はお茶を飲み、御飯を食べる時は御飯を食べる。
 当たり前のことを当たり前にしていく心が平常心。
 うれしい時は喜び、悲しい時は泣き、頭にくる時は怒る。でも、それにとらわれない。
 自分の心をつくろわず、常に今を見つめ、今を大切に。
 平常心こそ禅の心です。

住職記 
”平常心” のお話し


十月 七転び八起き

 ダルマさんはなぜ足が無いのでしょうか?
 ダルマ(達磨)は実在した昔のお坊さんで、九年間修行で坐禅をし続けて、足が坐ったまま固まってしまったと言われ、そこから足のない姿で知られるようになりました。
 人の心は弱く、移ろいやすく、一つのことを成し遂げるのは、なかなか容易ではありません。
 何度転んでも起きあがる、ダルマさん。
その丸い目と身体は、私達にへこたれるな、初心を思い出せと、呼びかけています。

住職記 
”達磨さん” のお話し


九月 生老病死

 釈尊はかつて、人々が老い、病を得、死んでゆく姿を見て、やがては王となる筈であった自らの身分を捨てて出家をされたと伝えられます。
 まこと、老病死は避け得ることの出来ない人生の苦しみの根本。
 しかし、老いとは成長の別名であり、死があるからこその生でもあります。喜びと悲しみは同じ人生の表と裏。
 今月二十日からは秋のお彼岸です。静かにいのちの有り様を見つめてみましょう。
住職記 
”生老病死” のお話し


八月 お盆

 夏本番のこの季節は、今は亡き方々の精霊が年に一度生前の家に帰ってくるお盆の季節。
私達は、盆棚を造り、お供えをして精霊達をもてなします。
 どこからか聞こえてくる祭り囃子も、その由来を尋ねると、人を楽しませるためのものではなく、神や仏を楽しませるためのお囃子です。
 暑い夏の数日、日常の雑事を離れ、生死の境を超えて他者との共感の中に過ごしたいものです。
住職記 
”お盆” のお話し


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