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平成三十一年・令和元年

十二月
三法印
 諸行無常(しょぎょうむじょう)…全ての物事はとどまることなく変化してゆく。
 諸法無我(しょほうむが)…全ての物事はそれ自身の実体を持たない。
 涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)…諸行無常、諸法無我の真理を悟り煩悩が消え去った平安な心の状態に到る。
 以上、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静の三つは仏教の根本の考え方であり、三法印(さんぼういん)と言われています。
住職合掌
三法印のお話し

十一月
一切皆苦
 一切皆苦(イッサイカイク)とは、この世の全ては苦しみであるという意味。
 しかし、仏教の言葉としての「苦」には、苦しみという意味と同時に思い通りにならないという意味があります。
 ですので、「この世の全ての物事は思い通りにならないがゆえに苦しみである」というのが「一切皆苦」の本来の意味と言えます。
住職合掌
一切皆苦のお話し

十月
だるま様
 だるま様、漢字で書くと達磨様、張り子で作られた縁起だるまは高崎の名物です。
この達磨様、実は禅宗の元祖です。
九年間も壁に向かって坐禅を続け、あのまあるい姿になったと言われています。
どこまでも一つの道を追い求め、ひたすらに頑張る人を、まあるい体とまあるい目で達磨様は応援してくれています。
住職合掌
”だるま様” のお話し

九月
お彼岸
 暑さが少しずつ遠のき、季節は夏から秋へと変わっていきます。
秋分の日を中心にした一週間は秋のお彼岸。
彼岸とは彼の岸、向こう側の岸、仏の世界という意味です。
静かな虫の音とともに、仏の静かな安らぎの世界に心を寄せて下さい。
住職合掌
”お彼岸” のお話し

八月
お盆の心
 毎年、八月の暑い盛りにお盆はやって来ます。
太陽がジリジリと照りつけ、アスファルトがゆらめき、汗が止めどなく流れる暑い季節。
蝉が鳴き、緑は勢いを増して葉を茂らせます。
夏は、様々な生命が活発に動く命の季節です。
過去にあった亡き人々の命を思い返し、ともに今生きている自分達の命の有り様を見つめて、お盆の一時をお過ごし下さい。
住職合掌
”お盆の心” のお話し

七月
無心
 こだわりの無い心のことを無心と言います。
しかし、煩悩だらけの私達には、無心になるというのは容易なことではありません。
無心、無心、と無心を追い求めるのも、無心へのこだわり。
雲の如く、流れる水の如く、自由な心でいたいものです。
住職合掌
”無心” のお話し

六月
峰の色
谷の響も皆ながら
吾が釈迦牟尼の声と姿と
道元禅師和歌集より
”峰の色 谷の響も皆ながら” のお話し

五月
手を合わせると
 手を合わせると、
 その人の姿は仏さま。
 手を合わせると、
 その人の心は仏さま。
 手を合わせると、
 みんなの心は仏さま。

手を合わせ、仏さまにお詣りしましょう。
住職合掌
”手を合わせると” のお話し

四月
鬼手仏心
 鬼手仏心(きしゅぶっしん)。
外科手術で人の体を切り刻む行いは鬼のように見えるが、その鬼のような行いは医者の心の中の患者を助けたいという仏のような慈悲心によっているという意味。
優しさだけでは成し得ないことがあります。
本当に相手のことを思うとき、あなたは鬼になれますか?
住職合掌
”鬼手仏心” のお話し

三月
願わくは
花の下にて 春死なん
その如月の 望月のころ
西行法師
”願わくは花の下にて春死なん” のお話し

二月
いろは歌 無常の歌
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし  ゑひもせす

 色は匂へど 散りぬるを
 我が世誰ぞ 常ならむ(ん)
 有為の奥山 けふ(きょう)越えて
 浅き夢見し 酔ひもせず
住職合掌
”いろは歌 無常の歌” のお話し

一月
天上大風
 天上大風(てんじょうおおかぜ)。
これは、良寛さんが近所の子どもにせがまれて凧に書いた文字。風に乗って凧が良く上がりますようにという良寛さんの素直な願いを感じます。
 今年は元号が変わる節目の年、願いを持ち、幸多きことを祈りつつ一年の歩みを始めて参りましょう。
住職合掌
”天上大風” のお話し

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