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平成二十三年

十二月
幸せの国
 先月、ブータン国王夫妻が来日されました。
ブータンはヒマラヤの麓の小さな国。
国民総生産(GNP)ではなく、国民総幸福度(GNH)の向上を目指す仏教国です。
GNHとは、物の豊かさより、心の豊かさを大切にするということ。
若き国王夫妻が手を合わせて丁寧に挨拶される姿が大変印象的でした。
住職記 
人差し指”幸せの国” のお話し

十一月
悲心
 悲心(ひしん)とは思いやりの心。
人間だけでなく、世の中に生きている全てのもの達への思いやり、それが悲心です。
 私達は一人で生きている訳ではありません。他の人々や多くの植物や動物によって命を支えられています。
 支え、支えられているという命の感覚の中から、思いやりの心―悲心が生まれて来ます。
住職記 
人差し指”悲心” のお話し

十月
諸縁を放捨し
 万事を休息す
 秋、全てが休息の時を迎える季節。
季節と同じように、人の生活にも、静と動、活動と休息のリズムが必要です。
 坐禅は、心の完全な休息の時間。
日常の生活を離れ、雑事をひとまず忘れ、ただ坐禅に全てを任せて坐る。
常仙寺では毎週日曜の朝、坐禅会を行っています。
住職記 
人差し指”諸縁を放捨し、万事を休息す” のお話し

九月
光陰は矢よりも迅かなり、身命は露よりも脆し、
何れの善巧方便ありてか過ぎにし一日を復び還し得たる。
 −修証義より−
住職記 
人差し指”光陰は矢よりも迅かなり” のお話し

八月
お陰様
 −お陰様(おかげさま)−

炎天下でも、木陰に入ると暑さが和らぎます。
文字通りお陰様。
今はお墓に入られている亡くなられた方々も、その方々があってこそ今の私達があります。
 木陰に「お陰様」
 亡くなられた方々に「お陰様」
 世の中全てに「お陰様」
住職記 
人差し指”お陰様” のお話し

七月
熱時は熱殺
 −熱時(ねつじ)は熱殺(ねっさつ)−

 暑い夏がやってきました。
でも、暑い時は暑いのが当たり前。
じたばたせず、暑さの中で暑さに徹する。
熱さの中で熱さになりきれば、熱さを忘れる。
熱さに徹することを「熱殺」と禅の言葉で言います。
住職記 
人差し指”熱殺” のお話し

六月
莫妄想
 莫妄想(まくもうぞう)
ああだろうか、こうだろうか、思い悩む…それをやめてしまえということ。
一つの想いにとらわれていると、その想いはいつか一人歩きし始め、その人の心を現実から引き離してしまいます。
莫妄想とは、現実から離れるなという意味でもあります。
住職合掌 
人差し指”莫妄想” のお話し

五月
人間五十年
下天の内をくらぶれば
夢幻の如くなり
「敦盛」より
住職合掌 
人差し指”人間五十年” のお話し

四月
同じ月のもと
 夜、空に光る月、同じ月を今、地震の被災地の方々も見ているのだなと思います。
被災地の人々に月を見ている余裕はないかもしれません。
でも、確かに同じ月が空にあります。
同じ時を生きている同胞に今、できる限りのことをしてあげたいと感じます。
住職合掌 
人差し指”同じ月のもと” のお話し

三月
トイレの神様
 今、トイレの神様という歌がはやっています。
実はお寺にも烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)というトイレの神様がいます。
一番汚れやすい所をいつも綺麗にしておくことはとても大切。
トイレを綺麗にしておくと、自然と心も綺麗になってゆきます
住職合掌 
人差し指”トイレの神様” のお話し

二月
生者必滅
 生者必滅(しょうじゃひつめつ)
今月十五日はお釈迦様のご命日。
お寺では涅槃会(ねはんえ)という法要を行いお釈迦様へのご供養を致します。
生あるものは、いつか必ず滅する時が来る。
命は限りあるものです。
限りある命であればこそ、大切に、そして力一杯輝かせたいものです。
住職合掌 
人差し指”生者必滅” のお話し

一月
祈り
 あけましておめでとうございます。
お正月には多くの人がお寺や神社にお詣りされることと思います。
一年の始まりにあたり、思いを新たに祈る心は大切です。
まっすぐな心で神仏に向き合い、自分自身の思いを込めてお祈りをしてください。
確かな祈りは、人の心を清々しいものにしてくれます。
住職合掌 
人差し指”祈り” のお話し

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