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十二月 身心自らも愛すべし 自らも敬うべし |
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「自分の身と心を自ら愛しなさい、自ら敬いなさい」…修証義より 誰でも命は一つだけ。そしていつか終わってしまいます。今頂いているこの命、どうぞ精一杯大切に。 |
住職合掌 |
十一月 両箇の月 |
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「おまえは月が二つあることを知っているか?」 これは、大本山総持寺初代禅師が後に二世となる弟子に対して発した質問です。 月とは仏のこと。天空にある月はひとつ。しかし、月はこの世の全てを照らし、小さな水滴の中にもその身を宿すことが出来る。 同様に仏はこの世界に遍く存在しています。私達自身も仏です。しかし、このことを全身で了解することは誠に至難。 修行の道の厳しさは昔も今も変わりありません。 |
住職合掌 |
十月 苦も楽も すみて冴えたる 秋の空 |
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住職合掌 |
九月 他心通 |
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欲望や悩みや様々なこだわりが強ければ強いほど、現実を歪めて捉えてしまうのが人の心の性(さが)。 他心通(たしんつう)とは、仏陀の持つ特別な力の一つで、字の通り、他の心に通じるという意味。他人の心が分かると言うこと。 こだわりが無くなった澄みきった心には、人の心だけでなく、全てのものが歪み無くそのまま映し出されます。 |
住職合掌 |
八月 行持 |
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行持(ぎょうじ)とは、「行いたもつ」という意味。 食事の時に、いただきます。ごちそうさまでした。と言っていると自然に食べ物に対する感謝の気持ちが生まれてきます。 毎日、掃除をしていると、心の中も綺麗になっていきます。 良いことをすると、良いことをした分だけ、心も良きものになって行きます。 さまざまな行いを通して人の心を仏の心に近づけていく。それが行持です。 |
住職合掌 |
七月 本来の面目 |
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本来の面目(ほんらいのめんもく)とは、禅宗でよく使われる言葉で、自分の本当の姿、本当の心というような意味です。 自分自身の本当の姿を見極めるのが禅の目的。 自分とは何ものなのか? どこから来て、どこへ行くのか? 今、実は一体何をしているのか? 暑い季節ですが、しばし頭を悩ませてみてください。 |
住職合掌 |
六月 老病死 |
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人は老います。 人間の体は大雑把に言えば機械のような物。長年使っていれば故障も出てきます。当然のことです。 そして、最後に動かなくなった時、それが死。 健康な時に人は死を意識しませんが、老若を問わず誰にとってももれなく死は時間の問題です。 生きている今をどう生きるか? 人生の一番大切な問題です。 |
住職合掌 |
五月 断捨離 |
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断捨離(だんしゃり)…こだわりを捨てる、執着を断つ、という意味。 この言葉、整理や片づけのキーワードとして有名になりましたが、仏教とも関係の深い言葉です。 家庭のことや仕事のこと、難しい人間関係、人生悩みは尽きません。 その悩みをズバッと切り捨ててしまう。 悩みは人の心が作り出すものです。 心の中の断捨離こそ現代の我々には大切です。 |
住職合掌 |
四月 桜 |
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冬の間、まるで枯れてしまったかのように見えていた枝から、いつの間にかつぼみを膨らませ、一斉に鮮やかな花を咲かせる桜。 薄紅色に咲き誇るその姿を見ていると、自然の持つ生命力の強さを感ぜずにはいられません。 満開の桜の下で気持ちをリフレッシュ。 ピカピカの一年生の気持ちを思いだし、また、毎日を頑張って参りましょう。 |
住職合掌 |
三月 三輪空寂 |
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三輪空寂(さんりんくうじゃく)とは布施のあるべき姿を表した言葉。施す人、施される人、施される物、この三つが共に執着を離れ清らかであることを意味しています。 被災者への募金やボランティア活動、日常の様々な場面で困っている人を助けてあげること等々、見返りを求めない清らかな施しが本来の布施です。 |
住職合掌 |
二月 涅槃会 |
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涅槃会(ねはんえ)…二月十五日はお釈迦様のご命日。 お寺では、涅槃図というお釈迦様が亡くなられた時の様子を描いた掛け軸をかけ、ご供養を致します。 目を閉じて横たわられたお釈迦様の姿は、「生きとし生けるものは、いつかみな死んでいく、今ある命を大切にしなさい」と、静かに語りかけているように思えます。 |
住職合掌 |
一月 祈り |
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あけましておめでとうございます。 お正月には多くの人がお寺や神社にお詣りされることと思います。 お詣りをされる時は、姿勢を正し、まっすぐな心でお祈りをしてください。 真摯な祈りは、人の心を清々しいものにしてくれます。 本年が幸多き年でありますようお祈りいたします。 |
住職合掌 |
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