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平成十七年

十二月

裏を見せ
表を見せて散る紅葉

 良寛和尚辞世の句です。
 人生を自然体で生きられた良寛さんならではの静かな悲しみと、柔らかなやさしさにあふれています。
住職記 
”良寛さん” のお話


十一月

いのちに包まれて

 世界はいのちにあふれています
いのちとは、私達を生かしてくれている、自然の力
山を緑で彩り
空に雲を起こし
海に生命を育む大きな力がいのちです
私達はいのちに包まれて生きています
住職記 
”いのち” のお話し


十月

 
峰の色 谷の響も 皆ながら 吾が釈迦牟尼の 声と姿と

 四季の移ろいの中に、自然そのままの姿の中に仏の姿を見る、道元禅師の和歌です。
 この世の中は、まさにそのままで仏の世界。
 私達は、仏の世界に包まれて生きています。
住職記 
”仏の世界” のお話し


九月 布施

 布施とは本来、あまねく広く施すこと。
 お金に限らず、物でも、言葉でも、行為でも、他の人のためになることを広く施すことを布施といいます。
大切なことは見返りを求めないこと。
ただひたすらに他のために施す。
この私心のない施しを布施といいます。
住職記 
”布施” のお話し


八月 感応道交

 八月はお盆の季節。
亡き人々との心の交流のとき。
 心がお互いに自由に通じ合うことを感応道交(かんのうどうこう)と申します。
 静かに心を亡き人々に向け、きれいに手を合わせてお参りをする。
 そこから感応道交の世界が始まります。
住職記 
”感応道交” のお話し


七月 命を大切に

 夏は生命の季節
草木は緑濃く、動物や虫たちは待ってましたとばかりに動き出します。
輝く太陽の下、彼らは力一杯限りある小さな命を生きています。
 そして私達も彼らと同じ一つの命をいただいた身。
 いつかは消えてゆくこの命、消えてゆくものであるからこそ大切に、そして力一杯輝かせたいものです。
住職記 
”命” のお話し


六月 おかげさま

  今日は昨日のおかげさま
    昨日は今日のおかげさま
  私はあなたのおかげさま
    あなたは私のおかげさま
  みんながみんなを支えてる
    感謝感謝で幸せいっぱい
  感謝の気持ちを大切に
住職記 
”おかげさま” のお話し


五月 回光返照

 回光(えこう)とは光を廻らす。
 返照(へんしょう)とは返し照らす。
周りの事ばかりに気を取られていないで、心を自らに回し向け、心の光を自分自身にあてるということ。
 世の中を見ているのも自分、感じ取っているのも自分、考えているのも自分。
 全ての元は自分自身。
 ではさて、自分とは何なのか?
 回光返照とは、この自分自身に心の目を向けることをいいます。
住職記 
”回光返照” のお話し


四月 唯我独尊

「天上天下唯我独尊」―これは釈尊が誕生の際、七歩歩いて宣言されたといわれる有名な言葉です。
「世界中で自分が一番尊い」という意味ですが、この自分とは、釈尊のみならず誰にとってもの自分自身ということ。
 誰でもが皆それぞれに大切な自分を持っている。
 世界中の全ての人々が、それぞれ唯一の大切な自分を持っているということに気づかせ、自分を輝き出させてくれる言葉、それがこの「唯我独尊」という言葉です。
住職記 
”唯我独尊” のお話し


三月 彼岸

 今月十七日からの一週間は、春のお彼岸。
「彼岸」とは彼の岸、迷いの多いこの世の向こうにある安らぎの世界―仏の世界を意味します。
彼の岸と私達の日常の世との間に横たわるのは、煩悩の大河。
 時として、渦巻く激流へと姿を変える大きな流れの遙か向こう側が「彼岸」です。
 お墓参りの折、手を合わされ、執着を離れた遠い彼岸の安らぎの心を感じて頂ければと思います。
住職記 
”彼岸” のお話し


二月 この世は美しい

「この世は美しい、人の命は甘美なものだ」
釈尊が、自らの死を前にして、最後の旅の途中、身近な弟子に話された言葉です。
 生涯をかけて、人の世の無常と、無常であるがゆえ生じる苦悩からの解脱を説いた釈尊。
 この世は無常です。
しかし、流れ去って行くものであるがゆえ美しい。
死があるがゆえ、いのちもまた輝きます。
苦悩はその究極において、美と同化していきます。
住職記 
”この世は美しい” のお話し


一月 立春大吉

 立春大吉(りっしゅんだいきち)とは、年頭に当たり一年つつがなく暮らせるようにとのおまじないの言葉。
 お寺では毎年お正月、この言葉を書いたお札に三が日の間ご祈祷をし、お配りしております。
 この言葉、表から読んでも裏から読んでも立春大吉。
 家の中も家の外も大吉でありますように。
 裏表のない、きれいな気持ちで一年をお過ごしいただけますようにお念じ申し上げます。          
住職合掌 
”立春大吉” のお話し


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