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十二月 生死事大、無常迅速 各宜醒覚、慎勿放逸 |
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生死の事は大にして 無常は迅速なり 各(おのおの)宜しく醒覚し 慎んで放逸なることなかれ −−「無常迅速の偈」−− |
住職合掌 |
十一月 本来無一物 |
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−−本来無一物−−読みはホンライムイチモツ。元々何も持ってないという意味。 私達は裸で生まれて来て、そしていつか同じ様に何も持たずにこの世を去って行きます。 この世は良くも悪くも無常です。人生の成功も失敗もいずれ転変していきます。 仏教の基本は「こだわらない」こと。 無駄なこだわりを捨てると、身も心もすっと軽くなります。 |
住職合掌 |
十月 眼横鼻直 |
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−−眼横鼻直−−読みはガンノウビチョク。眼は横、鼻は縦に付いているというごく当たり前の意味。 眼は横、鼻は縦−これは人間の顔の造りとしてごく当たり前の事。 しかし、人は何かに心がとらわれていると、当たり前の事を特別に、特別な事を当たり前に感じ、はては無意識に横のものを縦に感じ取ってしまう事さえあります。 執着を捨て、眼横鼻直を眼横鼻直として過たず捉える−禅の心の基本です。 |
住職合掌 |
九月 聴於無声 |
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−−「聴於無声」声無きに聴く−− 現代は情報化社会。毎日たくさんの言葉が世の中を飛び交っています。 しかし、その多くは日々泡沫(うたかた)のように消えていく空しい言葉。 九月はお彼岸の季節です。 しばし日常の喧騒を離れ、亡くなった人達の事、自分に対する周囲の気持ち、自分の周りの声無き声に耳を傾けてみましょう。 |
住職合掌 |
八月 もったいない |
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環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんによると、「もったいない」という日本語は、他の言語に直訳することの出来ない、物や環境を大切にする気持ちを表す素晴らしい言葉だとのこと。 日本の伝統的な感性である「もったいない」という気持ち、大切にしたいですね。 |
住職合掌 |
七月 一顆明珠 |
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「一顆明珠」:読みはイッカミョウジュ: これは禅宗の言葉で、この世界全体を一粒の綺麗な珠に例えたもの。 真実の眼で見た世界は全てが美しく輝いています。 私達の人生は一つの例外も無くこの明珠の輝きの中にあります。 |
住職合掌 |
六月 同事というは 不違なり |
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同事とは思いやりの心。 今、共に生きているという思いの中から自然に出てくる他者への共感。 私の命もあの人の命も同じ一つの命、大切な命です。 違うところはありません。 緑と命あふれる六月、他の命への共感をどうぞ大切に。 |
住職合掌 |
五月 生をあきらめ 死をあきらむるは 仏家一大事の 因縁なり |
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曹洞宗独自の経典「修証義」の冒頭の句。 「あきらめ」は、原文では「明らめ」です。 つまり明らかにするということ。 生と死は人生という一枚の紙の表と裏。 「死」があるからこその「生」です。 生と死をまっすぐに見つめましょう。 |
住職合掌 |
四月 他はこれ吾にあらず 更に何れの時をか待たん |
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道元禅師「典座教訓」より |
三月 一陽来復 |
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冬来たりなば春遠からじ。 過ぎ去った太陽も時が経てば必ず私達の元に戻ってきて私達を暖めてくれます。 めぐる季節と同じように、人生良い時もあれば、つらい時もあります。 良い時はうかれず。 つらい時は明日を信じてくじけず。 前をしっかり見て、一歩一歩歩んで参りましょう。 |
住職合掌 |
二月 喜心、老心、大心 |
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喜心(きしん) ― 人のためにはたらく事を喜ぶ心 老心(ろうしん)― 親が子を思うような親切な心 大心(だいしん)― かたよりの無い大きな心 上は道元禅師が説かれた、食事を作る者に大切な三つの心。 食事に限らず、何か人のために行動する時、この三つの心を大切にいたしましょう。 |
住職合掌 |
一月 諸悪莫作、衆善奉行 |
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明けましておめでとうございます。 諸悪莫作、衆善奉行 (読み:しょあくまくさ、しゅぜんぶぎょう) 「諸悪莫作」とは、諸々の悪をなすなかれ。 「衆善奉行」とは、諸々の良きことを行え。 という意味。 これは古来、仏教で非常に大切な言葉。 当たり前の事が一番大切です。 足元をしっかり見て、着実に新たな一年の歩みを始めてまいりましょう。 |
住職合掌 |
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