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十二月 三黙道場 |
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三黙道場(さんもくどうじょう)とは、禅の修行道場において沈黙を守らなければいけない三つの場所…東司(とうす:トイレのこと)、浴司(よくす:お風呂のこと)、坐禅堂を言います。 沈黙は人を内省へと向かわせます。 季節は師走、何かとせわしい時季ですが、静かに一年を振り返り、自己を見つめる時間を持ちたいものです。 |
住職記 |
十一月 濁りなき 心の水にすむ月は 波もくだけて 光とぞなる |
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道元禅師和歌集《傘松道詠》より |
十月 因果の道理 歴然として私なし |
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良いことをすれば良い結果。 悪いことをすれば悪い結果。 頑張れば頑張ったなりの結果。 何もしなければ何もしなかったなりの結果。 因果(原因と結果)の道理は、まことに明々白々、この世を貫通している真実です。 |
住職記 |
九月 命の表裏 |
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生き物にはすべて命があります。 そして、命にはすべて表と裏があります。 表とはつまり「生」 裏とはつまり「死」 まず、自らの生と死を直に見つめる。 目をそらさずに見つめる。 そこから仏の道が始まっています。 |
住職記 |
八月 同事 |
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「同事(どうじ)というは不違(ふい)なり、自にも不違なり他にも不違なり」…道元禅師の言葉です。 同事とは、自分も含め世の中のもの全てと心を一つにするということ。 今月はお盆の季節、遠くで暮らしている人、亡くなられた人、多くの人々と今この時を共に生きているという感覚を大切にして頂きたいと思います。 |
住職記 |
七月 蝉の声 |
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毎年この季節になると、境内で盛んに蝉(せみ)が鳴いています。 蝉達は相手を求めて鳴き、子孫を残すと速やかに死んでゆきます。 この世界で、子供を育て終えた後に生きる時間が人間ほど長い生き物はいません。 人間だけが特別に与えられたこの時間。 これをどのように過ごすか、私達一人一人の大切な問題です。 |
住職記 |
六月 水流れて、もと海に帰す |
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梅雨、じめじめとした日が続きます。 しかし降る雨は木々を潤し、生き物に命を与え、また海へ戻り、雲から雨となって世の中をめぐります。 水に育まれる「いのち」もまた、生死を繰り返し、形を変えながら、この世の中をめぐっています。 私達も、このめぐる命のひとかけら。 しとしとと静かに雨の降る日、めぐりゆく命に心を向けてみましょう。 |
住職記 |
五月 廓然無聖 |
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廓然無聖…かくねんむしょう 風薫る五月。 気持ちよく晴れることの多い、一年の内でもっとも過ごしやすい季節です。 廓然無聖とは、この五月の晴れた空のように心がカラリと晴れて何のわだかまりもない様子を表した言葉。 心の中のこだわりを全て投げ捨ててみると、五月の空のようにすーっと心が軽くなります。 |
住職記 |
四月 唯我独尊 |
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唯我独尊…ゆいがどくそん 四月八日はお釈迦様の誕生日。 お釈迦様は生まれてすぐ、七歩歩いて「天上天下唯我独尊」と言われたと伝えられています。 この言葉の意味は、「この世の中に自分という人間はたった一人。授かったこの命を最高に輝かせるぞ。」ということ。 どうぞ自分を大切に、命を大切に。 |
住職記 |
三月 人の間で |
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「人間」とは、人の間(あいだ)と書きます。 父と母という二人の人間の間に生まれ、育てられ、長じては社会の中で多くの人との関わりの中で生きていく。 人は一人では生きていけません。 昨年の大震災から一年経ちましたが、被災地では復興とはほど遠い現実の中で生きている人達がいます。 共に今を生きている同胞への思いやりを忘れたくないものです。 |
住職記 |
二月 諸行無常 |
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祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕す。 有名な平家物語の書き出しです。 諸行無常とは、「全ては移ろいゆく、生あるものはいつか必ず滅する時が来る」ということ。 今年ももう二月、どうぞ時を大切に。 |
住職記 |
一月 初心不可忘 |
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初心不可忘(初心忘るべからず) お正月。 新たな年を迎え、人それぞれ新年への抱負や思いがあることと思います。 思い定めたことを実現するのは難しいことですが、自らの思いを忘れずあきらめず、僅かずつでも行動し続ければ、いつか必ず実現する時が来ます。 「初心忘るべからず」先ずこの言葉を胸に新年の歩みを始めてまいりましょう。 |
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